書評:ソロスは警告する(★★★★☆)
6時間もあれば読める。
- ソロスの提唱する市場における再帰性を理解できた。要は事実観測と操作でフィードバックループが回るのが市場だっていう話。
- リーマンショックの初期にソロスは相場崩壊を予想していた。
- ソロスの相場観に基づいたトレード日記が掲載されており、その前の章までで相場崩壊を予想しているのに、実際のトレードになると普通に損失を出しているのが結構面白い。
- 一つ前に読んだ不確実性入門とソロスの再帰性にやや通ずるところを感じた。不確実性入門は再帰性を噛み砕いて書いたところ陳腐化してしまったものなのかもしれない。
書評:最強の教養 不確実性超入門(★☆☆☆☆)
2日(5時間)くらいで読んだ。
世の中やマーケットがランダムだ不確実だとエピソード混じりにひたすら言ってるだけ。
そんなことは知っている。学びがない。
強いて投資へのインプリケーションを抽出するならば、「セリクラ後に買え(ただしいつセリクラが終わったかは後にならないとわからない)」、「歪みを取れ」くらいか。。。
以上
書評:本気の製造業「管理会計」実践マニュアル(★★★★★)
書評:MBAバリュエーション(★★★★☆)
2~3日くらいでサッと読んだ。
ちと古いが、バリュエーションは昔と今の実務で大して変わってないのだなと思った。
細かい調整や論点はすっとばしているので、初心者向けではあるが、説明は結構本質的で実務でやっている人もバリュエーションに対する再発見があるかもしれない。
以上
書評:ハンズオン経営術(★★★☆☆)
6/4読了。途中でプロジェクトマネジメントの本に浮気したことや仕事が忙しかったこともあり読むのに3週間ほどかかったが、内容的には1日あれば読める。
私の本業がハンズオン投資であるため何か得られるノウハウがあるかと思い手に取った本である。一言で言えば、役に立ちそうな部分もあるが立たなそうな部分もある。本著はテクニカルな経営術に関するノウハウ本ではなく、筆者がこれまで経験した事例に基づく経営者としてのマインドや立ち振る舞いを記述したものである。個人的にはテクニカルな組織論や経営論を欲していた部分もあるのでその点では不十分であったが、経営者の視座から見た人との接し方や評価の仕方については十分参考になるものであった(一口で言うと、飛び道具的な方法はなく経営者として必要なことをただひたすらに淡々とこなしていくというものだが)。個人的に面白いと思ったのは自分がいなくなった後を見据えて後継者を着任直後から探索・育成するというものだが、自分のハンズオンは経営者のポジションではないため役には立たなそうであった。
以上
書評:これ以上やさしく書けないプロジェクトマネジメントのトリセツ(★★☆☆☆)
6/3読了。5日くらい読んでたか。
これはどうなのだろうか。PMの概観やフェイズごとに注意すべき点・対策などは最低限カバーされているとは思うが、ストーリー仕立てなのも分かりづらいし、誤字脱字や表記揺れも所々に見られ、あまり良さが伝わってこなかった。加えて、ITシステム構築PJが題材にされているため、ITシステム特有の論点や議論が多く含まれているように思う。これをストーリー仕立てにしてしまっているためIT以外のPJの場合に全くと言っていいほど触れられておらず、IT以外のPMをすることが多い自分が読むには題材としてそぐわなかった感があった。
以上